ブレンドツールでロングドロップシャドウを作る方法【Illustrator(イラストレーター)】

今回はロングドロップシャドウ の作り方をご紹介します。普通のドロップシャドウ とは違って、スタイライズから数値を調整して作成するわけではないので、作業量がやや多めです。

ただ使用するブレンドツールは使うと楽しいですし、かなりの可能性を感じるツールなのでこの機会に覚えてしまいましょう!
[aside]制作情報
作成目安・7分
使用ソフト・illustrator CC2018
使用した画像サイズ・800×500(px)
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1.準備

1-1.背景とアイコンを用意

長方形ツール(M)でアートボードトと同サイズのオブジェクトを作成し、背景カラーを置きます。

背景を敷いたら、アイコンのデータを配置しましょう。このデータをベースに作っていきます。

1-2.アイコンの複製

アイコンのデータをコピーします。com+Fのショートカットキーで同じ位置の最前面にコピーすることができるので、ショートカットを2回実行し、アイコンを計3つ用意しておきます。

2.影の作成

2-1.影が伸びる場所を決める

ここからは影を作成していきます。まず一番上のアイコンを選択し、アートボードの枠外に配置します。この時にShiftキーを押しながら移動させると、45度単位で角度を固定して配置することができます。この配置先が影が伸びる方向となります。

2-2.ブレンドツールで影を作成

ツールパネルの中にある「ブレンドツール」をダブルクリックし、「ブレンドオプション」を開きます。【間隔:ステップ数 / 300】と設定し、OKを押すとブレンドオプションウィンドウが消えるので、2つのアイコンを順番にクリックするとブレンド効果がかかります。

今回は大丈夫なのですが、場合によってはスムーズにアイコン間の隙間が埋まらない(ギザギザする)ことがあるので、その時はブレンドオプションのステップ数の数を多くすると解決します。

2-3.影の色を変更作成

影の作成ができたら色を変更します。選択ツール(V)でブレンドしたものを選択し、色を選びます。今回は背景と同じ色を選択し、【透明パネル】の描画モードを乗算に変更します。※【透明】がない場合は【ウィンドウ】-【透明】で表示することができます。

同じ色の乗算効果で影の色を出していますが、直接影の色を指定しても問題ないです。

2-4.アイコンを最前面へ

最初にコピーしていた3つ目のアイコンを最前面に配置します。オブジェクトを最前面に持ってくるショートカットキーは「com+Shift+ ] 」です。

2-5.クリッピングマスクで仕上げ

はみ出している部分をクリッピングマスクで見えなくする処理をします。長方形ツールでアートボードト同サイズの長方形を作成し、長方形とはみ出しているオブジェクト(今回は葉っぱの影の部分)を選択します。右クリックから「クリッピングマスクを作成」または「com+7」を実行します。

3.完成

はみ出した部分を非表示にすれば完成です!お疲れ様でした!

フラットデザインが流行りだしてから結構たちますが、まだまだこういうデザインは人気です。アプリのアイコン等を作る際には、ぜひこのロングドロップシャドウ を使って作成してみてください。

4.補足

4-1.影が伸びる方向は移動できる

ブレンドで作成した影はダイレクト選択ツール(A)で移動することができるので、最後まで作って違和感を感じたら修正することができます。

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