photoshopの醍醐味といえばやはり「合成」。例えば人物の写真を切り抜いて、風景写真に合成したい場合などには人のデータの背景は透明でなければなりません。
ということで今回は、画像の背景を透明にする方法と透過部分を保持したまま保存する方法をご紹介いたします!
透明を含む画像はphotoshopを使っていく上で多用するので、しっかり覚えておきましょう!
新規ドキュメントで設定
まずはドキュメント作成時に背景を透明に設定する方法です。
- 【ファイル】-【新規】(com+N)で新規ドキュメントダイアログを表示させます。
- カラーモードはビットマップ以外を選択。ビットマップだと3の工程で「透明」が選べません。
- カンバスカラーを透明にする(「透明」がない場合、下の詳細オプションの矢印を開いてみてください。もう1度カンバスカラーを見てみると選択肢に「透明」が入っているはずです。)
- 「作成」を押す
これで背景が透明のファイルが作成されました!
それでも透明にならない場合
透明部分の色が白になっている場合があります。下記の手順で設定を確認してみてください。
- 環境設定を開く(com+K)
- 透明部分・色域を選択
- グリッドサイズの小・中・大のいずれかを選択(なしだと白になる)
これで透明部分はチェック柄になります。
直接背景を見えなくする方法
要は最初の背景を削除するか非表示にすれば透明になります。
次の方法はすでにカンバスカラーを透明以外で作っている場合の方法です。
背景を削除して透明にする
- 新規作成でドキュメントを作成
- レイヤーパネルにある「背景」の鍵マークをクリックし、「レイヤー」に変更
- 「全選択」(com+A)-「消去(Delete)」
全選択でレイヤーにのっている色を消しているだけなので、原理としては消しゴムツールで消しているのと変わらないです。
背景を非表示にして透明にする
- 新規作成でドキュメントを作成
- 新規レイヤーを作成
- 「背景」レイヤーの左側の目のマークを押して非表示にする
どちらも結果は同じなのでお好みの方法で進めましょう。
アートボードの場合
photoshopCC2015から追加されたアートボードでは、上で紹介した「直接背景を見えなくする方法」では透明にすることができませんので、次のようにします。
- レイヤーパネルでアートボードを選択(レイヤーじゃないですよ)
- 属性パネルを選択(ない場合はウィンドウから「属性」にチェックを入れてください)
- アートボード背景色を「透明」に変更
ファイル保存時の注意点
透明部分を保持して画像を書き出す場合にはPNGまたはGIF形式じゃないと透明部分が保持されません。(正確にはJPEG2000とかもいけますが)
保存する手順
- 【ファイル】-【書き出し】-【Web用に保存】を選択(またはcom+option+shift+S)
- ファイル形式はGIFもしくはPNG-24を選択
- 「透明部分」にチェックが入っているのを確認して保存
これで透明部分を保持しながら画像を保存することができました。これで画像と画像を重ねたりすることができますね!
ちなみに不要な透明部分を切り抜いた画像サイズぴったりにする方法もご紹介しているので、合わせて覚えておくと画像合成がいくらか捗ると思います!