この記事の前提条件
対象: CSS(主にiOS Safari)
難易度: ★☆☆
所要時間: 約5分
PCのブラウザでは意図通りにデザインできているボタンなのに、iPhoneのSafariで見ると角が丸くなったり、グラデーションのかかったiOS標準の見た目に引っ張られてしまうことがあります。これは、iOS Safariが<input type="submit">や<input type="button">に、独自のネイティブなボタン装飾を適用しようとするために起こります。CSSでこのネイティブスタイルをリセットし、指定した見た目通りに表示させる方法を紹介します。
CSS
input[type="submit"],
input[type="button"] {
-webkit-appearance: button;
appearance: button;
box-sizing: border-box;
border: none;
border-radius: 0;
cursor: pointer;
}
input[type="submit"]:focus,
input[type="button"]:focus {
outline-offset: -2px;
}各プロパティの役割
-webkit-appearance: button;: 一見「ボタンの見た目にする」指定に見えますが、これはNormalize.cssでも採用されている定番のおまじないです。iOS Safariには、これを明示的に指定しないと以降のCSS(border-radiusやbackgroundなど)が正しく上書きされない、という古くからの不具合があり、その回避策として使われています。box-sizing: border-box;: paddingやborderを含めた指定通りのサイズで描画されるようにします。border: none;/border-radius: 0;: iOS標準の枠線・角丸を打ち消し、自分で指定したデザインに揃えます。cursor: pointer;: PCでマウス操作した時に、クリックできることが分かるようカーソル形状を変えます。
⚠️ :focusは疑似要素ではなく疑似クラス
focusを::focusのようにコロン2つ(疑似要素の書き方)で書いてしまうと、CSSとして無効な指定になり、そのルールごと適用されません。focusはあくまで疑似クラスなので、コロン1つの:focusが正しい書き方です。フォーカス時のスタイルが効かない時は、まずこのコロンの数を疑ってみてください。
SCSSの場合
ネスト(入れ子)記法で書く場合は次のようになります。
input[type="submit"],
input[type="button"] {
-webkit-appearance: button;
appearance: button;
box-sizing: border-box;
border: none;
border-radius: 0;
cursor: pointer;
&:focus {
outline-offset: -2px;
}
}まとめ
- iOS Safariはinputのsubmitやbuttonタイプにネイティブなボタン装飾を当ててくることがある
-webkit-appearance: button;を明示してから、border・border-radiusなどを上書きするのが定番のリセット方法- フォーカス時のスタイルには疑似要素の
::focusではなく、疑似クラスの:focusを使う

