対象: Google アナリティクス4(GA4)
難易度: ★★☆
所要時間: 約10分
自分のサイトを日々チェックしたり、記事の確認作業でページを何度も開いたりしていると、その分析用アクセスまでGA4のレポートに紛れ込み、本来のユーザー数値が正しく見えなくなってしまうことがあります。本番前の検証環境をテストする場合も同じ問題が起きます。今回は、自分自身のアクセスをGA4の集計から除外する方法を紹介します。
方法1: 自宅のIPアドレスを内部トラフィックとして除外する
一番シンプルなのは、自宅やオフィスのIPアドレスを「内部トラフィック」としてGA4に登録し、除外する方法です。
Googleで「IPアドレス確認」と検索すると、検索結果の一番上に今使っている回線の公開IPアドレスが表示されます。契約しているルーターの管理画面から確認することもできます。
データフィルタを有効化する
ルールを作っただけでは、まだ実際の除外は行われません。「データ設定」→「データフィルタ」を開き、「内部トラフィック」フィルタの状態を有効にする必要があります。
データフィルタには「テスト」と「有効」の2段階があります。IPアドレスの条件を間違えたまま、いきなり「有効」にしてしまうと、本来除外したくない一般ユーザーのアクセスまで除外されてしまい、後から気づいても過去のデータは復元できません。まずは「テスト」状態でリアルタイムレポートを確認し、狙い通り自分のアクセスだけにinternalのラベルが付いているか確かめてから、「有効」に切り替えるようにしてください。
方法2: IPアドレスが変わりやすい場合は「オプトアウト拡張機能」
自宅のインターネット回線は、契約プロバイダによってはIPアドレスが固定されておらず、数日〜数ヶ月おきに変わってしまうことがあります。この場合、せっかく登録したIPアドレスがすぐに無効になり、除外できなくなってしまいます。
IPアドレスが不安定な環境では、Google公式の「Google Analytics Opt-out Browser Add-on(アナリティクス オプトアウト アドオン)」を使う方法がおすすめです。Chrome・Firefox・Safari・Edgeに対応した公式の拡張機能で、IPアドレスに関係なく、そのブラウザから送信される計測データそのものをブロックしてくれます。一度インストールしておけば、以後は回線環境が変わっても、その端末・ブラウザからのアクセスはずっと除外され続けます。
オフィスなど固定IPの環境なら「方法1(IPアドレスでの除外)」で十分ですが、自宅の一般的な回線を使っている場合は、最初から「方法2(オプトアウト拡張機能)」を選んでおく方が、後からIPアドレスが変わって除外が効かなくなる、という事態を避けられて確実です。逆に、複数人のスタッフが別々の端末で作業している場合、拡張機能は端末ごとに個別インストールが必要になるので、その場合はオフィスの固定IPを丸ごと除外できる方法1の方が管理しやすいこともあります。
検証環境(ステージング)を除外したい場合
本番公開前の検証環境に本番用の計測タグをそのまま入れてテストしている場合も、仕組みは同じです。ただし在宅勤務などでIPアドレスが固定できない環境の場合、IPアドレス指定に頼らず、そもそも検証環境には計測用のGA4測定IDを発行しない(本番とは別のGA4プロパティを用意する、または計測タグ自体を入れない)という運用ルールにしてしまう方が、確実で管理もシンプルです。
まとめ
- 自分のIPアドレスを「IPアドレス確認」検索やルーター管理画面で調べ、「データストリーム」で内部トラフィックの定義ルールを作る
- 「データフィルタ」で内部トラフィックフィルタを有効化して初めて除外が反映される。いきなり「有効」にせず「テスト」で確認してから切り替える
- 自宅回線のようにIPアドレスが変わりやすい場合は、Google公式の「オプトアウト拡張機能」を使う方が確実
- 検証環境ではそもそも計測タグを入れない・別プロパティにする運用も検討する