対象: スマホ・カメラで料理を撮る全ての方
難易度: ★☆☆
所要時間: 約8分
外食先やお家ご飯を撮影して、後で見返すと「思ったより美味しそうに写っていない」と感じたことはありませんか?実は美味しそうに見える写真には、いくつかの共通したコツがあります。実際に自宅の夕ご飯で検証しながらまとめた、9つのテクニックをご紹介します。
1. フラッシュは使わない
フラッシュを使うと、料理に不自然な影ができたり、青白い光で色味が崩れてしまいます。基本は自然光や部屋の照明だけで撮影しましょう。
2. 逆光・サイド光で撮影する
カメラ側から照らす順光は、写真がのっぺりした印象になりがちです。被写体の奥や横から光が当たる逆光・サイド光で撮影すると、料理に立体感と奥行きが生まれます。窓際の自然光を活かせる場所を選ぶのが一番手軽です。
3. 斜め上45度から撮影する
料理を撮る角度の基本は斜め上45度です。これは椅子に座って料理を見ている時の目線に近く、無意識に食欲を刺激すると言われています。料理の上面・側面の両方が写るため、立体感のある自然な仕上がりになります。
ちなみに真上から撮ると「料理全体の彩り」、低いアングルから撮ると「ボリューム感」を強調できます。伝えたい魅力に応じて角度を使い分けるとよいでしょう。
4. 料理を中央に置かない
被写体をつい真ん中に置きたくなりますが、写真の構図には「3分割法」という考え方があります。画面を縦横3分割した線の交点に被写体を置くと、安定感がありながらも動きのある構図になります。
5. 思い切ってメインに「寄る」
お皿全体をきっちり画角に収めようとしがちですが、本当に伝えたいポイントに絞って思い切って寄ってみましょう。お皿の端が見切れても構いません。近づいて撮ることでインパクトが生まれ、料理に関係ない要素が減ることでメインの存在感がより際立ちます。
6. 背景をぼかす
「寄る」のテクニックとも通じますが、背景をぼかすことで自然と視線がメインの料理に集まります。スマホの場合はポートレートモード(背景ぼかし機能)を使うと簡単に再現できます。
7. ホワイトバランスを調整する
照明の色味によって、白いお皿が黄色っぽく、または青白く写ってしまうことがあります。ホワイトバランスがずれていると、それだけで料理全体の色味に違和感が出てしまうため、撮影後にお皿など「本来白いはずの部分」を基準に補正すると、料理本来の色を再現しやすくなります。多くのスマホ純正カメラアプリや編集アプリに、簡単な補正機能が用意されています。
8. 小物を1〜2点だけ添える
フォークやリネンのナプキンなど、小物を画角に少しだけ入れると、写真に生活感やストーリーが生まれます。ただし入れすぎは禁物で、「料理を邪魔しない程度に1〜2点」が目安です。迷ったら「その小物は料理の魅力を引き立てているか」で判断しましょう。
9. 彩り・湯気を活かす
刻んだハーブや薬味を少し添えるだけで、写真の彩りがぐっと豊かになります。湯気が立つ料理は、できたての一瞬を逃さずシャッターを切ることで、温かさや臨場感まで写真に閉じ込めることができます。
実際に試してみた感想
自宅の夕ご飯を実際にこれらのテクニックを使って撮影してみたところ、使わなかった時と比べて「食べたい」という感覚の伝わり方が全然違いました。外食時の撮影も、これから楽しみになりそうです。
撮影だけでなく、仕上げの加工でもっと美味しそうに
撮影のコツを押さえるだけでも十分効果がありますが、実は仕上げの加工でさらに一段階「美味しそう」を引き上げることができます。トーンカーブや彩度調整のコツを、以下の記事で紹介しています。
まとめ
- フラッシュを使わず、逆光・サイド光を活かして立体感を出す
- 斜め上45度・3分割法・思い切って寄る、の3つで構図を整える
- 背景ぼかし・ホワイトバランス補正で、料理そのものの色と存在感を引き立てる
- 小物・彩り・湯気は「添える程度」に留めるのがコツ
すべてを一度に意識するのは大変なので、まずは「フラッシュを使わない」「斜め上45度」の2つから試してみてください。それだけでも、写真の印象はかなり変わるはずです。
