今回は木に焼き付けたような画像の作り方をご紹介します。各設定は少し多めですが、レイヤースタイルのみで完結できるのである意味楽かもしれないです。この方法を覚えてなんでも焼印のようにしてしまいましょう。
[aside]制作情報
作成目安・10分
使用ソフト・Photoshop CC 2018
使用した画像サイズ・800×500(px)
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1.下準備
1-1.画像・テキストの配置
木の画像を下に置き、上にテキストを置いていきます。アイコンなどを置いてみるのもいいと思います。
1-2.スマートオブジェクトに変換
レイヤースタイルをまとめて適用したいので「テント」と「Let’s CAMP」のレイヤーを選択し、【右クリック】-【スマートオブジェクトに変換】を押します。
2.レイヤースタイルの適用
ここからレイヤースタイルをガシガシ適用していきます。まずは「1-2」でまとめたレイヤーの右側の方をダブルクリックし、レイヤースタイルのダイアログを開きます。
まずレイヤー効果の中にある【高度な合成】-【塗りの不透明度】を0%にします。そうすると何も表示されなくなったはずです。この塗りの不透明度はレイヤー効果には影響は出ないので、下の画像のようにベベルとエンボスのレイヤー効果だけ見せるといった使い方もできます。
2-1.色の設定
レイヤースタイルダイアログの【カラーオーバーレイ】を選択し、各項目を設定していきます。「描画モード:乗算」「不透明度:75%」「カラーをH:35%、S:60%、B:45%」に指定します。色指定は背景の木の色をベースにした濃い色を指定するといいかもしれません。
先ほどまでなにも表示されていませんでしたが、色を指定したことによって見えるようになりました。描画モードを「乗算」にすることで木の画像とも上手く馴染みます。
2-2.ムラをつける
普段は光沢感や艶を増やすために使うサテン機能を利用してムラをつけていきます。下の画像はサテン機能がイメージしやすいように黒のテキストに赤のサテンを適用たものです。
ではサテンを設定していきます。【描画モード:乗算】【カラー:ベースにした色と同じもの】【角度:19】【距離:20px】【サイズ:10px】【輪郭:プリセットの中から「ガウス」を選択】【「階調の反転」にチェック】
OKを押して確認すると少しムラがついたのがわかるかと思います。
2-3.ノイズを加えて質感アップ
レイヤースタイル内のドロップシャドウを利用して、焼印になる箇所の周りにノイズを追加していきます。こうすることで背景の木の部分との質感の違いを強調することができ、一気に馴染みます。
レイヤースタイルダイアログで設定していきます。【描画モード:乗算】【カラー:ベースにした色と同じもの】【不透明度:50%】【距離:0px】【スプレッド:0%】【サイズ:7px】【輪郭:半円】【レイヤーがドロップシャドウをノックアウト:チェック外す】
輪郭の説明を軽くしますと、グラフ左側が影の外側・右側が影の内側を意味し、グラフが下に行くと透明に、グラフが上に行くと影が表示されます。今回は半円なので通常よりも影が濃く表示されている範囲が広くなります。
ノイズを加えると下の画像のようになりました。だいぶ雰囲気も出てきましたね!
2-4.ベベルとエンボスで窪ませる
レイヤースタイルの「ベベルとエンボス」で立体的な効果を加えていきます。レイヤースタイルダイアログを開いたら、まずは構造の部分を【スタイル:エンボス】【テクニック:滑らかに】【深さ:100%】【方向:下へ】【サイズ:7px】【ソフト:0px】にします。
次に陰影の部分です。【角度:30】【高度:30】【ハイライトのモード:スクリーン(カラー:ホワイト)、不透明度:50%】【シャドウのモード:乗算(カラー:ベースにした色と同じもの)、不透明度:50%】に設定します。
適用すると金型でプレスしたような窪みができました!
2-5.窪みの中に質感を加える
このままでもいいのですが、あまりにも綺麗に彫れすぎちゃっているので、レイヤースタイルのテクスチャを使ってザラザラ感を表現していきたいと思います。
ダイアログを開きテクスチャの箇所から設定していきます。【パターン:雲模様(※雲模様が表示されていない時は、パターン柄の右側の矢印から「パターン」というのを選択すれば表示されます。)】【比率:100%】【深さ:100%】
凸凹の質感が追加されました。
2-6.仕上げに焼き焦げを追加
これが最後の工程です。レイヤースタイルの境界線を使用して焼印の周囲に焼き焦げを広げていきます。
【サイズ:25px】【位置:外側】【描画モード:乗算、不透明度:50%】。
次に塗りの部分です。【塗りつぶしタイプ:グラデーション】【グラデーション:後述】【スタイル:シェイプバースト】【逆方向にチェック】
シェイプバーストはオブジェクトの輪郭から爆発したように広がるグラデーションの種類です。方向の指定は「外側から内側」「内側から外側」しかできませんので、向きは「逆方向のチェック」で切り替えます。
グラデーションの色を設定していきます。グラデーションのカラーの部分を選択し「グラデーションエディター」を開きます。
【描画色から透明に】を選択し、中の色を指定していきます。こちらの色は背景に敷いてある木の画像にもよるのですが、今回は【100%:73562e】【50%:b1a38a】【0%:fffdd9】としました。
焼き焦げの追加が完了です。
完成
ここまで設定したらレイヤースタイルがモリモリになっていると思います。最終的な状況を下に添付しますのでご確認ください。
これで完成です!レッツキャンプ!!!