Photoshopで画像を合成・切り抜きする際、まず必要になるのが「背景の透明化」。
この記事では、新規ドキュメント作成時に背景を透明に設定する方法から、すでに撮影・作成済みの画像の背景を透明にする方法、さらにアートボードを使っている場合の透過設定まで、目的別に4つの方法をキャプチャ付きで解説します。
方法1. 新規ドキュメントを作成するときに背景を透明にする
まずはドキュメント作成時に、はじめから背景を透明に設定しておく方法です。あとから透明にする手間がかからないので、これから作業を始める場合はこの方法が一番シンプルです。
ビットマップのままだと、次の手順で「透明」が選択肢に出てきません。
選択肢にない場合は、詳細オプションの矢印を開くと表示されます。

これで背景が透明のファイルが作成できました。

それでも透明にならない場合の対処法
透明部分がチェック柄ではなく白色で表示されている場合は、環境設定側の表示設定が原因です。
「なし」になっていると白色表示のままになります。

方法2. 既存の画像の背景を透明にする(切り抜き・合成向け)
「今すでにある画像の背景だけを消したい」という場合は、こちらの方法です。ここが今回いちばんアップデートされたポイントで、2025年以降のPhotoshopなら、AIによるワンクリック除去が使えるようになっています。
方法2-A. AIでワンクリック除去する(まずはこちらを試す)
※この機能はPhotoshop 2025(バージョン26.0)以降で使えます。人物や物撮りなど輪郭がはっきりした被写体では非常に高精度ですが、複雑な毛先や半透明のガラスなどは、次で紹介する手動方法での微調整が必要になる場合があります。
方法2-B. 手動でレイヤーを削除・非表示にする(AIでうまくいかない場合、または旧バージョンの場合)
すでにカンバスカラーを透明以外で作ってしまった画像に、あとから透明処理をする方法です。
背景を削除して透明にする
全選択でレイヤーに乗っている色を消しているだけなので、原理としては消しゴムツールで消しているのと同じです。

背景を非表示にして透明にする

どちらも結果は同じなので、好みの方法で進めましょう。
方法3. アートボードの背景を透明にする
Photoshop CC2015から追加された「アートボード」は、上記の「直接背景を見えなくする方法」だけでは透明にできないので注意してください。
レイヤーではなくアートボード自体を選ぶのがポイントです。
表示されない場合は「ウィンドウ」から「属性」にチェックを入れてください。

透明にした画像を保存するときの注意点(PNG/GIF)
透明部分を保持して書き出す場合は、PNGまたはGIF形式を選びましょう(JPEGでは透過情報が保持されません)。現在のPhotoshopには書き出し方法が3つあります。
- PNGとしてクイック書き出し ― レイヤーを右クリック→「クイック書き出し形式:PNG」を選ぶだけの一番速い方法(細かい設定はできません)
- 書き出し保存… ― 【ファイル】-【書き出し】-【書き出し保存…】から形式をPNGにして「透明」にチェックを入れる。これが現在の標準的な方法です
- Web用に保存(従来) ― 昔からある方法。今でも問題なく使えますが、現在は「従来」の名称になっています
まずは「書き出し保存…」を使うのがおすすめです。
レイヤーパネルに鍵マークのついた「背景」レイヤーが残っていませんか? この記事の最初の手順で紹介した通り、背景レイヤーの鍵を外して「レイヤー」に変換しておかないと、PNGで書き出しても自動的に白背景として保存されてしまいます。書き出し前に、レイヤーパネルで鍵マークが付いていないか必ず確認しましょう。
保存する手順(書き出し保存の場合)
まとめ
- 新規ドキュメント作成時なら、カンバスカラーを「透明」にするだけでOK
- すでにある画像の背景を消したい場合は、Photoshop 2025以降なら「背景を削除」のワンクリックAI機能がおすすめ。うまくいかない・旧バージョンの場合は手動でのレイヤー削除・非表示を使う
- アートボードの場合は、属性パネルからアートボード自体の背景色を透明に変更する
- 保存は「書き出し保存…」からPNG形式・透明部分にチェックを入れるのが現在の標準的なやり方
- 書き出しても透明にならない時は、まず「背景」レイヤーが残っていないかを確認する
AI機能を使えば数秒で背景を消せる時代になりました。合成・切り抜き作業がぐっとスムーズになるので、ぜひ試してみてください。
不要な透明部分を切り抜いて画像サイズをぴったりにする方法も紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
→ 不要な透明部分を省いてトリミングする方法

