料理や食べ物の写真をおいしそうに見せる加工【Photoshop】

この記事の前提条件

対象: Photoshop(バージョン問わず)
難易度: ★★☆
所要時間: 約15分

撮影のコツについては以下の記事で紹介しましたが、どれだけ撮影を工夫しても、撮って出しの写真と、少し加工した写真では「美味しそう」の伝わり方が段違いです。Photoshopでの仕上げ加工のポイントを紹介します。

まずはトーンカーブで明るさとコントラストを整える

料理写真は、全体が暗く沈んでいたり、逆に白飛びしていたりすると、それだけで美味しさが半減して見えます。【イメージ】-【色調補正】-【トーンカーブ】を開き、緩やかなS字カーブを描くように調整すると、暗い部分はより締まり、明るい部分はより白く抜け、メリハリのある印象になります。

彩度を上げすぎない、が鉄則

「美味しそうに見せたい」という気持ちが先行すると、つい彩度(色の鮮やかさ)を大きく上げたくなりますが、上げすぎると不自然な色味になり、逆に美味しさが伝わりにくくなるという落とし穴があります。【色相・彩度】での調整は、+10〜+15程度の控えめな数値に留めるのが実務での目安です。特に赤系(トマトやお肉)は彩度が上がりやすい色なので、彩度を上げる際は赤だけ個別にチャンネルを分けて調整すると、他の色とのバランスを保ちやすくなります。

湯気や照りを描き足して臨場感を出す

撮影時に湯気がうまく写らなかった場合、Photoshop側で描き足すことも可能です。新規レイヤーを作成し、ブラシツールで白いふわっとした線を数本描き、フィルターぼかしぼかし(ガウス)を軽くかけると、それらしい湯気の表現になります。レイヤーの不透明度は30〜50%程度に抑えるのがポイントです。これは、湯気が完全にくっきり見えると不自然になりやすく、うっすら見える程度の方が「ちょうどよく現実的」に感じられるためです。

⚠️ 実物と大きく異なる加工は避ける

飲食店のメニュー写真やSNS投稿として使う場合、実物とかけ離れた過度な加工(実際にはない具材を描き足す、色を別物のように変えるなど)は、来店したお客様の期待とのギャップを生み、クレームにつながるリスクがあります。あくまで「実物の魅力を、写真という制約の中で正しく伝える」ための補正である、という範囲を意識しておくと安心です。

まとめ

  • トーンカーブで緩やかなS字を描き、明暗のメリハリを付ける
  • 彩度は上げすぎると不自然になるので+10〜+15程度に留める
  • 湯気はブラシ+ガウスぼかしで描き足し、不透明度30〜50%程度で自然に見せる
  • 実物とかけ離れた加工は、お客様の期待とのギャップやクレームのリスクがあるため避ける