切り抜いた画像の境界線を綺麗にする方法【photoshop(フォトショップ)】

この記事の前提条件

対象: Photoshop CC以降
難易度: ★★☆
所要時間: 約10分

Photoshopでは「画像を切り抜く」作業がよくありますが、切り抜いた画像を別の画像に合成した時、境界線にうっすら汚れが残っているのが気になったことはないでしょうか。今回は、その境界線の汚れを綺麗にする方法をご紹介します。

切り抜いた後の「汚れ」とは?

今回は下の画像を使って説明していきます。

一見きれいに切り抜けているように見える画像

一見上手に切り抜けているように見えますが、切り抜いた画像の下に背景を敷くと、境界線が目立ってしまいます。この境界線に残る汚れを「フリンジ」と呼びます。境界線がはっきりした被写体ほど、少しぼかしを入れた方が合成の違和感を減らせます。

切り抜いた画像に背景を敷いてフリンジ(境界線の汚れ)が目立っている状態

フリンジを取り除く方法

切り抜き画像の場合

メニューバーの【レイヤー】→一番下の【マッティング】→【〜削除】から処理します。マッティングの中には「フリンジ削除」「黒マット削除」「白マット削除」があるので、状況に応じて使い分けましょう。

レイヤーメニューのマッティングからフリンジ削除を選択する画面
  • フリンジ削除: 色に関係なく、選択範囲の周囲から指定したピクセル数だけ削る
  • 黒マット削除: フリンジが黒に近い色の場合に使う
  • 白マット削除: フリンジが白に近い色の場合に使う

今回はフリンジの色が白に近いので【白マット削除】を選択します。変化が小さくてわかりにくいのですが、人物の周りにあったフリンジが取り除かれているのがわかると思います。

白マット削除を適用してフリンジを取り除いた状態

腕の部分などを見ると、変化がわかりやすいかと思います。

腕の境界線部分でフリンジ削除の効果を比較した状態

レイヤーマスクの場合

レイヤーマスクで切り抜いている場合は、先ほどと同じ【〜削除】を実行しても何も起きません。この場合は、メニューバーから【レイヤー】→【マッティング】→【不要なカラーの除去】を選択します。

このとき、マスクではなく画像本体を選択した状態にしておかないと変化が起きないので注意してください。また、スマートオブジェクトには適用できないため、事前にラスタライズしておく必要があります。

レイヤーマスクを使用している画像で不要なカラーの除去を選択する画面

「不要なカラーの除去」ダイアログが表示されたら、数値を調整します。この時「プレビュー」にチェックを入れておくと、画像を確認しながら設定できます。

不要なカラーの除去ダイアログでプレビューを見ながら数値を調整している画面
💡 さらに自然に仕上げるコツ・最新機能での代替案

切り抜き画像・レイヤーマスクのどちらの場合も、周囲の背景部分をある程度削ったら、レイヤーを複製してから下のレイヤーにぼかしを入れると、より自然な仕上がりになります。また、切り抜き自体のやり直しが必要なほど輪郭がガタガタな場合は、選択範囲を作る段階で「選択とマスク」ワークスペースの「エッジをぼかす」「滑らかに」を使うと、そもそもフリンジが出にくい選択範囲を作れます。まずはきれいな選択範囲を作り、それでも残る境界線をこの記事のマッティング機能で仕上げる、という流れが効率的です。

このフリンジが残っているかどうかで、合成の自然さがかなり変わってきます。切り抜き作業をしたら、ほぼ必ずフリンジの削除もセットで行うことをおすすめします。

切り抜いた画像の一部だけに色を残す加工をしたい場合は、モノクロ画像の一部分だけをカラーにする方法でも同じレイヤーマスクのテクニックを使っているので、あわせてチェックしてみてください。

まとめ

  • 切り抜いた画像の境界線に残る汚れは「フリンジ」と呼ばれる
  • 切り抜き画像は【レイヤー】→【マッティング】→【〜削除】、レイヤーマスクは【不要なカラーの除去】で対処する
  • レイヤーマスクへの適用時は、マスクではなく画像本体を選択し、スマートオブジェクトは事前にラスタライズしておく
  • 切り抜き段階で「選択とマスク」のエッジ調整を使っておくと、そもそもフリンジが出にくくなる