複数行にわたるテキストを、1行ずつ独立したオブジェクトに分割したいことってありますよね。行ごとに違うフォントサイズにしたい、1行だけ手書き風フォントに差し替えたい、行間を不均等に調整したい…そんな時に地味に困るのが、この「行ごとにバラす」作業です。
⚠️ 先に知っておいてほしいこと
実はIllustratorには、「複数行のテキストを行ごとに分割する」という標準のメニューコマンドは存在しません。「オブジェクト」メニューあたりを探しても見つからず、私も最初は「え、こんな基本的な機能がないの?」と驚きました。この作業はスクリプト(拡張機能)を使うのが定番の解決方法です。
スクリプトを使って行ごとに分割する
スクリプトと聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、使い方自体はとてもシンプルです。ダウンロードしたファイルを、Illustratorのメニューから実行するだけです。
分割したいテキストオブジェクトを選択する
【ファイル】-【スクリプト】-【スクリプトの実行】を選ぶ
ダウンロードした.jsxファイルを選択する
元のレイアウト・フォント・サイズを保ったまま、行ごとに独立したテキストオブジェクトへ自動的に分割されます。
どのスクリプトを使えばいい?
行分割用のスクリプトはいくつか公開されていて、有料・無料それぞれ選択肢があります。
- Split Rows for Illustrator(Adobe Exchange、約$5) — Adobe公式マーケットプレイスで購入・管理できるので安心感があります。行分割だけでなく、区切り文字での列分割や、逆に複数行を1つに結合する機能もセットになっています
- 無料の.jsxスクリプト — DTP系ブログで複数公開されています。試す場合は、更新が続いている・利用者からの評判が確認できるサイトのものを選びましょう
MEMO
スクリプト(.jsx)は、Illustrator上で動くマクロのようなものです。OSのシステムに直接干渉するタイプのファイルではないので、通常の実行ファイル(.exe等)ほど神経質になる必要はありませんが、それでも出所がはっきりしないファイルの実行には注意しましょう。
まとめ
- Illustratorに「テキストを行ごとに分割する」標準メニューは存在しない
- 実現するには、行分割用のスクリプト(.jsx)を【ファイル】-【スクリプト】-【スクリプトの実行】から使う
- Adobe Exchangeの有料スクリプトなら安心感があり、列分割・結合機能も一緒に使える
- 無料スクリプトを使う場合は、出所の信頼できるサイトのものを選ぶ