しずく模様のパターンの作り方【Illustrator(イラストレーター)】

今回はIllustratorの「しずく模様」のパターンの作り方をご紹介します。応用すれば、どんなオブジェクトでもパターンを作ることができるので、覚えておくと素材作りの幅がぐっと広がります。

まずは、しずく模様の作り方から始めましょう。

1. 円を作成する

楕円形選択ツールを選択し、shiftキーを押しながらドラッグして正円を作ります。

shiftキーを押しながら正円を作成する画面

2. しずく型を作る

アンカーポイントツールで円形オブジェクトの上部を1回クリックします。

アンカーポイントツールで円の上部をクリックする画面

すると上部がとんがった形になるので、ダイレクト選択ツールで「ビヨーン」と縦に引き伸ばします。これでしずく型の完成です。

しずく型に引き伸ばした状態

アレンジ: 水彩風の質感にする

まず、オブジェクトの「塗り」と「線」を反転させます。次に、ブラシツール左下の「ブラシライブラリメニュー」から【アート】-【水彩】を選択します(今回は「水彩画4」を選びましたが、好きなブラシで試してみてください)。線の太さを変えると、筆で塗りつぶしたようなにじんだ質感になります。

水彩ブラシを適用したしずく型

パターンを作成する

先ほどのしずく型オブジェクトをコピー&ペーストして、大きさを変えたり向きを変えたりしながら好きな位置に配置し、全て選択します。

しずく型を複数配置した状態

選択したら、【オブジェクト】-【パターン】-【作成】を選びます。すると、選択したオブジェクトがパターンとしてスウォッチパネルに自動的に登録されます。

パターンとしてスウォッチに登録された画面

あとは四角いオブジェクトを作成し、スウォッチ内の登録したパターンを選択すれば…

完成したしずく模様のパターン

しずく模様パターンの出来上がりです。形はオブジェクトなら何でもOKなので、四角以外の形に流し込んでも綺麗に見えます。

⚠️ パターン配置で綺麗に見せるコツ

しずく型のオブジェクト同士の間隔が均等すぎると、いかにも「並べました」という機械的な印象になりがちです。大きさや向き、間隔にあえて少しランダム性を持たせると、雨だれのような自然な密度感が出ます。逆に、規則正しく整列させたい場合は、【整列】パネルで等間隔配置を使うのもアリです。目的のデザインに応じて使い分けましょう。

Web制作での活用アイデア

このしずく模様パターン、実はWebサイトの背景素材としても相性がいいです。梅雨や夏をテーマにしたLP、水・飲料関連の商品ページ、美容系サイトの季節限定バナーなど、涼しげな印象を出したい場面で使いやすい柄です。ベタ塗りの背景に単調さを感じた時、こういったさりげないパターンを敷くだけで、印象がぐっと柔らかくなります。

PNGで書き出して背景画像として使う場合は、ファイルサイズが大きくなりすぎないよう、パターンのタイルサイズと解像度のバランスに注意しましょう(不要に高解像度で書き出すと、繰り返しパターンなのに無駄にページが重くなってしまいます)。

まとめ

  • 円を作ってアンカーポイントを引き伸ばすだけで、しずく型は簡単に作れる
  • 水彩ブラシを適用すると、にじんだような柔らかい質感になる
  • 【オブジェクト】-【パターン】-【作成】で、好きな形のオブジェクトに柄を流し込める
  • 配置にランダム性を持たせると、より自然な仕上がりになる
  • 季節感を出したいWebサイトの背景素材としても応用できる

この考え方は他の形のオブジェクトにもそのまま応用できます。星型、葉っぱ、幾何学模様…好きなモチーフで、自分だけのオリジナルパターンを作ってみてください。

パターンデザインをもっと体系的に学びたい方には、こんな本もおすすめです。

『パターン・デザイン大全』(エリザベス・ウィルハイド著、東京書籍)は、植物・動物・幾何学模様など5つのテーマで1,500点以上の柄が原典付きで掲載されている一冊です。アイデアに詰まった時の発想源として手元にあると心強いです。