Illustratorで複数のアートボードを使っていると、位置がバラバラになって管理しづらくなることがありますよね。バナーの複数サイズ違いを1ファイルで作業していたり、名刺の表裏を並べて作業しているうちに、気づけばアートボードが斜めにズレていたり、余白がバラバラだったり…という経験がある人も多いはずです。
1つずつドラッグで手動整列するのは地味に面倒ですが、「すべてのアートボードを再配置」機能を使えば、ワンクリックで自動的にきれいに整列できます。
すべてのアートボードを再配置する
アートボードパネルのメニューを開く
ウィンドウ右上のパネルメニューボタンをクリックするか、ツールバーの「アートボード」アイコンでアートボード編集モードに切り替えます。
「すべてのアートボードを再配置」を選択する
ダイアログで並び方を設定する
以下の項目を設定できます。
- レイアウト: 横並び・縦並び・グリッド状など並べ方の種類
- レイアウトの順序: 左から始めるか、右から始めるか
- 行/列数: グリッド状にする場合の行数・列数
- 間隔: アートボード同士の余白
- オブジェクトを一緒に移動: チェックを入れると、アートボード上のオブジェクトも一緒に移動する
特に便利なのが「オブジェクトを一緒に移動」のチェックです。これをONにしておけば、アートボードの中に置いてあるデザインパーツごと一緒に整列してくれるので、「アートボードだけ動いて中身が置き去りになる」という事故を防げます。逆に、アートボードの枠だけ整えて中身は自分で調整したい、という場合はOFFのままにしておきましょう。
⚠️ 動かない・フリーズする時の注意点
以下の場合、オブジェクトが正しく移動しません。
- レイヤーやオブジェクトにロックがかかっている場合 → 解除してから実行する
- オブジェクトが非表示になっている場合
- ガイドがロックされている場合
また、「間隔」を0mm以下に設定した状態で新規アートボードを追加すると、Illustratorがフリーズして応答しなくなる既知の不具合が報告されています。間隔は0mmより大きい値に設定しておくのが安全です。
アートボードが整列されていると、複数サイズの成果物をクライアントに一覧で見せる時や、後から他の人がファイルを開いた時の見やすさが大きく変わります。地味な機能ですが、複数アートボードを扱う機会が多い人ほど、覚えておいて損はない機能です。
まとめ
- アートボードパネルメニューの「すべてのアートボードを再配置」でワンクリック整列できる
- レイアウト・順序・行列数・間隔を自由に設定可能
- ロックされたレイヤー・非表示オブジェクト・ロックされたガイドは移動しないので注意
- 間隔を0mm以下にした状態で新規アートボード追加するとフリーズする不具合があるため避ける